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【経験者が語る】なぜ家計簿をつけても貯まらないのか?答えは「基本予算」にあった(テンプレ&チェックリスト付)

その他
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  1. はじめに:もう「家計の迷子」にならないために
    1. 基本予算のクイック定義
    2. 予算と実績の関係
    3. 標準世帯が基本予算を持つメリット
    4. 基本の4ブロック(標準世帯版)
    5. 用語ミニ解説
    6. よくある誤解と解消
  2. 第2章 事前準備:現状をサクッと見える化
    1. 1. 15分クイック診断
    2. 2. 3か月ミニ棚卸し:最小コストで正確に
    3. 3. 家計項目の「基本マップ」(標準世帯ベース)
    4. 4. 「固定か変動か」の判定クイックルール
    5. 5. 年間・季節費を月割りにする
    6. 6. 指標をひとまず出す(3か月平均でOK)
    7. 7. 支払日カレンダー&口座マップの下準備
    8. 8. よくある詰まりポイントと対処
    9. 9. この章の成果物(チェックリスト)
  3. 第3章 目標設定:貯蓄率と優先順位を決める
    1. 1. 優先順位の地図(標準世帯の基本順)
    2. 2. 生活防衛資金の規模を決める
    3. 3. SMART目標で「何のために」を言語化
    4. 4. 先取り額の公式(標準世帯版)
    5. 5. 借入返済の組み込み方
    6. 6. 児童手当・ボーナスの扱いルール
    7. 7. 目標マップ(そのまま使えるテンプレ)
  4. 第4章 設計アプローチ:自分に合う方式を選ぶ
    1. 1. 方式の全体比較
    2. 2. クイック診断:あなたはどの型?
    3. 3. 実装レシピ(手取り30万円・標準世帯の例)
      1. 3-1. 50/30/20ルール(「上限の物差し」として)
      2. 3-2. ゼロベース予算(最初の一回「骨組み作り」)
      3. 3-3. 先取り貯蓄(Pay Yourself First)の実装
      4. 3-4. 封筒・サブ財布(デジタル封筒)の運用
  5. 第5章 カテゴリ設計と配分比率の目安
    1. 1. 全体バランスの目安
    2. 2. 固定費のカテゴリ別「上限レンジ」
    3. 3. 変動費の目安(封筒運用に最適化)
    4. 4. 特別費(シンキングファンド)の設計
    5. 5. ベース配分の完成形(30万円のサンプル)
  6. 第6章 月次キャッシュフローに落とし込む
    1. 1. 口座の役割分担(4口座モデル)
    2. 2. 給料日ベースの「給料日予算」を作る
    3. 3. 支払日カレンダー(ひな形)
    4. 4. クレジットカードの整列術
    5. 5. 週次レビュー(10分でOK)
    6. 6. 夫婦家計:運用パターン3つ
    7. 7. トラブルシューティング
  7. 第7章 サンプル基本予算
    1. 7-1. 独身(個人手取り30万円)
    2. 7-2. 共働き二人暮らし(子なし、世帯手取り30万円)
    3. 7-3. 子どもあり(夫婦+子1〜2、世帯手取り30万円)
  8. 第8章 変動収入・ボーナス・臨時支出の扱い
    1. 1. 変動収入(月ごとにばらつく)の扱い方
    2. 2. ボーナス(賞与)のルール化
    3. 3. 臨時支出(突発・大型)の扱い方
    4. 4. 特別費(年1回・季節費)の「漏れ防止」
  9. 第9章 運用と見直しのルーティン
    1. 1. 週次ミニレビュー(10分で完了)
    2. 2. 月末〆&翌月反映(30分のルーティン)
    3. 3. 予算オーバーの応急処置
    4. 4. KPI(追うべき指標と目安)
  10. 第10章 固定費&変動費の定番コストダウン
    1. 1. 90分で終わる「固定費健診」の順番
    2. 2. 変動費を「仕組みで」下げる
  11. 第11章 よくある失敗と対処
  12. 第12章 そのまま使えるテンプレ&チェックリスト
  13. 12-1 月次予算テンプレ(30万円例)
  14. 12-2 支払日カレンダー(雛形)
  15. 12-3 口座設計シート(4口座モデル)
  16. 12-4 特別費(シンキングファンド)台帳
  17. 12-5 封筒マスター&週チャージ
  18. 12-6 ダッシュボード(Sheets/Excel式)
  19. 12-7 スプレッドシート列テンプレ(家計明細)
  20. 12-8 週次・月次チェックリスト(印刷OK)
  21. 12-9 YAML家計プリセット(メモ用・上級者)
  22. 12-10 用語ミニ辞典(要点だけ)
  23. 最後に:人生の「選択肢」を増やすために

はじめに:もう「家計の迷子」にならないために

もしあなたが、毎月生活費がギリギリで将来が不安なら、この話はきっとあなたの人生を変えるきっかけになります。

かつて、私自身もそうでした。料理人として働き、食には人一倍こだわりがあったものの、お金の管理は大の苦手。家計簿を始めては三日坊主、気づけばクレジットカードの請求額に怯える日々でした。

「どうしてこんなに頑張っているのに、お金が貯まらないんだろう…」

そんな迷路にハマっていた私を救ってくれたのが、今回お話しする「基本予算」という考え方です。

家計管理と聞くと、「家計簿をつけなきゃ」と思うかもしれません。でも、家計簿は単なる「過去の記録」。いくら丁寧に記録しても、未来のお金の使い方をコントロールする力はありませんでした。

私が辿り着いた答えは、まったく逆の発想です。

「家計簿=過去を記録」ではなく、「基本予算=未来の配分を先に決める」

この考え方に切り替えた瞬間、私のお金に対する見方は180度変わりました。

この記事では、私が実際に生活防衛資金を貯め、投資を始められるまでになった具体的な方法をすべて公開します。特別なスキルは必要ありません。ただ、この「基本予算」という仕組みを、あなたの生活にインストールするだけです。

さあ、私たちと一緒に、お金のストレスから解放される第一歩を踏み出しましょう。

「私も以前、生活が苦しくてどうしようもなかった時期がありました。節約しようと必死でした。でも、どれだけ頑張ってもなかなか成果が出なくて、本当に心が折れそうになったんです…」そんなときに相談👉スマートクラン

基本予算のクイック定義

  • 目的: 毎月の収入を「固定費・変動費・貯蓄/投資・特別費」に標準配分して、迷いとムダな意思決定を減らす。
  • 単位: 月(+年1回や季節の支出は「積立」で月割り)。
  • 姿勢: 「余ったら貯める」ではなく、「先に貯める(先取り)」

予算と実績の関係

  • 予算: 月初(または給料日)に決めた「配分表」。
  • 実績: 月末に確定した「結果」。

守るべきは予算(ルール)です。実績はあくまで、ルールのズレを見つけ、学びを得るための材料に過ぎません。実績が予算とずれたら、翌月の配分や運用を微調整すればいいだけ。完璧を目指す必要はありません。

標準世帯が基本予算を持つメリット

  • 固定費が多くても安心感が増す住宅、保険、通信、教育など、外せない支出が多くても、上限を先に決めることで赤字頻度が下がります。
  • 季節イベントで家計が崩れない学校行事や帰省、レジャー、車検などを特別費として毎月積み立てておけば、出費の多い月でも家計は平常運転です。
  • 家族の意思決定が速くなる「この費目はいくらまで」が共有されるため、買い物や外食での相談コストが激減します。
  • 貯蓄率が安定収入が増減しても「先取りルール」で最低ラインを確保できます。

基本の4ブロック(標準世帯版)

家計をシンプルに4つの箱に分けるだけで、お金の流れが驚くほど明確になります。

1. 固定費: 住居、光熱、通信、保険、教育、サブスクなど、毎月ほぼ一定の支出。

2. 変動費: 食費、日用品、外食、レジャー、被服など、使い方次第で増減する支出。

3. 貯蓄・投資: 生活防衛資金の積立、教育費、老後資金、つみたて投資など。

4. 特別費(年1回・季節費): 帰省、旅行、車検、入学・進級など、大きな支出を月割りで積み立てる「シンキングファンド」。

用語ミニ解説

  • 先取り貯蓄(Pay Yourself First): 給料が入ったら「最初に」貯蓄・投資へ自動振替する方法。
  • シンキングファンド: 将来の大きめの支出を、毎月コツコツ取り置きして当月の家計を守る仕組み。

よくある誤解と解消

  • 「予算は細かすぎて続かない」→ はじめは4つの大きな箱だけでOK。慣れてきたら、食費など主要な項目だけ細分化しましょう。
  • 「ボーナスで調整すればいい」→ ボーナスは「追加の目標達成」に充てる前提です。日常の家計は月単位で完結させることが鉄則です。
  • 「クレジットカードは後払いだから予算が見えない」→ 翌月の支払いを今月の実績に反映させるルールを固定します。アプリ連携か手動メモで十分管理できます。
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第2章 事前準備:現状をサクッと見える化

お金を管理する前に、まずは現状を把握しましょう。難しく考える必要はありません。この章のゴールはたった3つです。

  1. 手取り月収(世帯合計)を確定
  2. 固定費・変動費・特別費の「いまの姿」を把握
  3. 予算に流し込める最小限のデータ表をつくる

「完璧」を目指さず、「8割見えればOK」という気持ちで進めてください。

1. 15分クイック診断

まずは直近1か月の入出金履歴を、銀行やクレジットカードのアプリで確認しましょう。

  • 大きい支出トップ5を書き出す(家賃、保育料、保険、通信、食費など)
  • 固定費の合計とおおよその貯蓄額をメモ

この段階で、「固定費が手取りの何割か」をざっくり把握できれば十分です。

2. 3か月ミニ棚卸し:最小コストで正確に

ここからが本番。直近3か月の銀行口座、クレジットカード、交通系・QR決済の明細を棚卸しします。やることは「取込→整形→タグ付け」の3ステップだけ。

2-1 取込(CSV推奨)

主要口座とカードの明細をCSVでダウンロードするのがおすすめです。現金支出はレシートがなくても、ATM引き出し額を「現金費目」として一括計上すれば問題ありません。

2-2 整形(列をそろえる)

表計算ソフトで、以下の列を作成しましょう。

列名説明
日付購入日 or 引落日2025-07-12
内容店名・サービス名楽天モバイル
金額支出はマイナス、収入はプラス-2,980
種別支出/収入/振替支出
支払手段現金/デビット/クレカ/QRクレカ
区分固定/変動/特別/貯蓄固定
カテゴリ後述の「基本マップ」から選択通信
メモ任意3GBプラン

ワンポイント: クレジットカードは「購入日」で支出として計上し、翌月の「引落し」は振替にすることで、二重計上を防げます。

2-3 タグ付け(半自動でOK)

ルールを決めて、取引にカテゴリのタグを付けていきます。

  • 楽天モバイル → 通信
  • 保育園 → 教育
  • Amazon・楽天 → 日用品 or 特別費

迷う取引は一旦「その他」に入れておき、月末にまとめて振り分ければ大丈夫です。

3. 家計項目の「基本マップ」(標準世帯ベース)

まずは4つの大きな箱に分け、必要に応じてサブ項目を追加していきましょう。

  • 固定費(毎月ほぼ一定)
    • 住居:家賃/住宅ローン、管理費、駐車場
    • 光熱:電気・ガス・水道
    • 通信:携帯、ネット回線
    • 保険:生命・医療・火災・自動車
    • 教育:保育料、学童、授業料
    • その他:交通定期、サブスク
  • 変動費(使い方次第で増減)
    • 食費(内食)/外食・カフェ
    • 日用品・ドラッグ
    • 交通(都度)/タクシー
    • 娯楽・レジャー
    • 被服・美容
    • 医療・ヘルスケア
    • 交際・ギフト
  • 貯蓄・投資
    • 生活防衛資金積立
    • 教育資金/老後資金
    • つみたて投資(iDeCo/NISA等)
    • 借入追加返済
  • 特別費(年1回・季節)
    • 帰省・旅行
    • 車検・自動車税・保険更新
    • 家電・家具更新
    • 入学・進級・学用品
    • 固定資産税・住民税(給与天引き外)

ポイント: 特別費は「シンキングファンド」(目的別の取り置き口座やデジタル封筒)で毎月積み立てるのがコツです。

4. 「固定か変動か」の判定クイックルール

  • 契約・請求書ベースで毎月/毎年発生 → 固定費(例:保険、通信)
  • 買い物ベースで頻度や金額が変わる → 変動費(例:食費、外食)
  • 年1〜2回の大きな支出 → 特別費に登録し月割りへ

5. 年間・季節費を月割りにする

例えば、年間12万円の車検費用(2年に1回)は、月々5,000円。年1回の8万円の帰省費用は、月々約6,700円。

このように、年間合計を12で割って、毎月「特別費口座」へ自動で積み立てるのが鉄則です。

6. 指標をひとまず出す(3か月平均でOK)

棚卸ししたデータから、以下の3つを計算しましょう。

  • 手取り月収(世帯)
  • 固定費比率 = 固定費合計 ÷ 手取り月収
  • 貯蓄率 = (貯蓄・投資・繰上げ返済)÷ 手取り月収

目安: 固定費比率は**〜50%、貯蓄率は15〜20%**確保できると理想です。

7. 支払日カレンダー&口座マップの下準備

給料日やクレジットカードの引き落とし日をカレンダーに書き込み、どの口座から何が引き落とされるかを線で結んでみましょう。

8. よくある詰まりポイントと対処

  • 家族カードの混在 → 名義ごとに支払手段の列を分けましょう。
  • Amazonなどの複合購入 → メモに「内訳:食材2,000/家電3,000」と残すだけでもOKです。
  • 現金の用途不明 → ATM引き出し額を「現金費」としてまとめ、3か月平均で額を固定します。

9. この章の成果物(チェックリスト)

  • 3か月分の明細CSVを1シートに統合した
  • 固定/変動/特別の大分類を付与した
  • 年間・季節費のリスト化&月割り額を算出した
  • 固定費比率・貯蓄率を計算した

第3章 目標設定:貯蓄率と優先順位を決める

この章のゴールは**「何のために、毎月いくら先取りするか」を明確にすること。**目標がなければ、家計管理は続きません。

1. 優先順位の地図(標準世帯の基本順)

家計管理には、正しい道のりがあります。まずは下の地図を頭に入れてください。

  1. **生活防衛資金(緊急資金)**の確保
  2. 高金利の借金の圧縮(リボ・カードローン等)
  3. 保険・保障の適正化
  4. 中長期の積立投資(教育・老後・将来の大口資金)
  5. 楽しみ・経験のための特別費(旅行・イベントなどの「計画消費」)

2. 生活防衛資金の規模を決める

これは、病気や失職など「収入がゼロになっても生活を守る」ための現金バッファです。

  • ステップA: 「最低生活費」を算出する。目安は通常の月支出の70〜80%です。
  • ステップB: 世帯タイプ別の月数を決める。
世帯タイプ目安月数
共働き・収入安定3か月分
片働き or 自営業/変動大6か月分
扶養家族多・持病・転職直後6〜12か月分

計算例: 最低生活費22万円/月の場合、共働きなら3か月分で66万円。片働きなら6か月分で132万円が目安です。

3. SMART目標で「何のために」を言語化

目標は、具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、関連性(Relevant)、期限付き(Time-bound)のSMART目標にしましょう。

  • 短期(〜1年): 「2026年3月までに生活防衛資金90万円を達成する(現在40万円、毎月4万円+ボーナス10万円)」
  • 中期(1〜5年): 「2028年3月までに教育資金150万円(月2万円+児童手当の全額取り置き)」
  • 長期(5年以上): 「2045年までに老後資金1,500万円を積み上げる(つみたて投資:月3万円、年3%想定)」

4. 先取り額の公式(標準世帯版)

月の先取り総額 = 貯蓄・投資の先取り + 特別費(シンキングファンド)の月積立

  • 貯蓄・投資の先取り: 手取りの15〜20%を目標に設定します。
  • 特別費の月積立: 年間イベントや大型支出の合計を12で割った金額。

数値例(手取り30万円):

  • 貯蓄・投資:20% = 6万円
  • 特別費の月積立:3万円
  • 先取り総額: 6万円 + 3万円 = 9万円

この9万円を、給料日に自動で3カ所(生活防衛資金、つみたて投資、特別費積立)へ分配する仕組みを作ります。

5. 借入返済の組み込み方

高金利の借金がある場合は、優先順位を最上位に。最低返済額に加えて、追加返済分を先取り額に含めます。

6. 児童手当・ボーナスの扱いルール

  • 児童手当: 全額を教育資金へ自動振替。最初から**「無かったもの」**として管理することが、教育資金を確実に貯める秘訣です。
  • ボーナス: あらかじめフォーミュラを固定します。
    • 例)防衛資金20%/投資30%/特別費30%/自由10%/寄付10%

このルールを決めることで、「ボーナス=使い切り」を防ぎ、家計の貯まるスピードを劇的に加速させます。

7. 目標マップ(そのまま使えるテンプレ)

目的期限目標額現在額月先取りボーナス配分メモ
生活防衛資金2026/03900,000400,00030,000100,000まず3か月→6か月
教育資金2028/031,500,000200,00020,00050,000児童手当全額転用
老後資金(投資)2045/1215,000,000300,00030,0000積立NISA/iDeCo
旅行(特別費)2026/08200,00020,0008,00020,000夏・冬で山をつくる
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第4章 設計アプローチ:自分に合う方式を選ぶ

家計管理には様々な方法がありますが、ここでは4つの代表的な方式を比較し、あなたの家計に合う運用レシピを決めます。

結論から言うと、標準世帯は**「先取り貯蓄(Pay Yourself First)+デジタル封筒」を土台に、50/30/20は上限チェック、必要ならゼロベース予算で一度だけ細かく設計**するハイブリッド型が一番続きます。

1. 方式の全体比較

方式何を決める?継続のしやすさ精度カード払いとの相性向いている世帯
50/30/20ルール手取りを「必要50/欲求30/貯蓄20」に配分初めての人、ざっくり把握したい
ゼロベース予算1円まで全項目に割り当て、残高0に一度フル設計したい、支出がブレやすい
先取り貯蓄(PYF)給料日に先に貯める額を自動振替忙しい共働き、時短重視
封筒・サブ財布変動費を箱ごとに管理食費・外食がブレがち、現場で使い過ぎる

2. クイック診断:あなたはどの型?

  • A. 毎月「先取り額」が決まっていない → 先取り貯蓄を核に
  • B. 変動費が膨らむ → 封筒(デジタル)を追加
  • C. 固定費が高い気がする → 50/30/20で上限チェック
  • D. 一度ちゃんと設計してスッキリしたい → 月1回だけゼロベースで土台を作る

3. 実装レシピ(手取り30万円・標準世帯の例)

3-1. 50/30/20ルール(「上限の物差し」として)

  • 標準配分: 必要50%=15万円/欲求30%=9万円/貯蓄20%=6万円
  • カスタム: 特別費(シンキングファンド)を貯蓄に含めて**「貯蓄+特別=30%」**とすることも可能です。

固定費合計が50%を超えていないか確認し、超えていれば通信・保険などの契約見直しや、住宅費の借換えを検討しましょう。

3-2. ゼロベース予算(最初の一回「骨組み作り」)

手取り30万円を1円残らず割り当ててみましょう。これはあくまで「設計ドキュメント」なので、日々の運用はもっとシンプルで大丈夫です。

  • 先取り(計9万円): 防衛資金3万、つみたて投資2万、追加返済1万、特別費積立3万
  • 固定費(計14.5万円): 住居8.5万、光熱1.5万、通信0.6万、保険1.2万、教育2万、サブスク0.7万
  • 変動費(計6.5万円): 食費3.8万、外食0.8万、日用品0.8万、交通0.5万、医療0.3万、レジャー0.3万

3-3. 先取り貯蓄(Pay Yourself First)の実装

給料日の翌営業日に、自動振替を設定します。

  • 貯蓄・投資用口座へ6万円
  • 特別費用口座(デジタル封筒)へ3万円

この設定が済んだら、あとは残りを「使っていいお金」として変動費封筒に配分するだけ。これで、貯蓄が最初から達成されます。

3-4. 封筒・サブ財布(デジタル封筒)の運用

変動費を**「月→週の定額チャージ」**にすることで、使い過ぎを防げます。

  • 変動費合計6.5万円 ÷ 4週 ≒ 16,250円/週
  • 週の残りは翌週へ繰り越し、月末に残ったら特別費へ移すルールに。

第5章 カテゴリ設計と配分比率の目安

ここでは、各カテゴリに**「上限」**を設定し、毎月の迷いをなくします。

1. 全体バランスの目安

ブロック目安比率30万円の上限例ねらい
固定費45–50%13.5万–15万高止まりしやすいので上限管理
変動費20–30%6万–9万封筒(週チャージ)で現場抑制
貯蓄・投資15–20%4.5万–6万先取りで自動達成
特別費5–10%1.5万–3万季節イベントの平準化

2. 固定費のカテゴリ別「上限レンジ」

カテゴリ指標(手取り比)30万円の上限例見直しの勘所
住居25–30%7.5万–9万更新期の家賃交渉、借換え
光熱5–8%1.5万–2.4万料金プラン・電力会社見直し
通信2–4%0.6万–1.2万格安プラン、家族割
保険3–6%0.9万–1.8万保障のダブり削減
教育3–8%0.9万–2.4万児童手当の全額取り置きと併用

3. 変動費の目安(封筒運用に最適化)

カテゴリ指標(手取り比)30万円の上限例運用ルール
食費(内食)10–15%3万–4.5万週2回まとめ買い
外食・カフェ2–6%0.6万–1.8万別封筒にして回数管理
日用品・ドラッグ2–4%0.6万–1.2万定番品は定期便

変動費は「週チャージ」が非常に有効です。

4. 特別費(シンキングファンド)の設計

前年の実績を洗い出し、年額合計を12で割って、毎月「特別費口座」へ自動積立。発生月にその口座から支払います。

5. ベース配分の完成形(30万円のサンプル)

ブロック/カテゴリ月額手取り比
貯蓄・投資(先取り)合計60,00020.0%
特別費(積立)30,00010.0%
固定費 合計145,00048.3%
変動費(封筒) 合計65,00021.7%
合計300,000100%

この配分は、第4章のハイブリッド運用にそのまま当てはまります。

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第6章 月次キャッシュフローに落とし込む

これまで決めた配分を「給料日→自動で流れる仕組み」に落とし込み、赤字の原因である「タイミングずれ」を根絶します。

1. 口座の役割分担(4口座モデル)

口座役割主な入出金備考
入金口座ハブ給与・児童手当など滞留させない
固定費口座引落し用家賃・光熱・通信・保険・カード引落しなど月額固定の支出専用
変動費口座デビット/プリペイド食費・日用品・外食など使いすぎを物理的にブロック
貯蓄・特別費口座目的別生活防衛資金・教育・投資・特別費など目的別に分ける

1つの銀行のサブ口座やデジタル封筒で代用してOKです。

2. 給料日ベースの「給料日予算」を作る

給料日の翌営業日に、自動振替を設定します。

  • T+0日(給料日当日):
    • 先取り①:貯蓄・投資へ自動振替(例:6万円)
    • 先取り②:特別費へ自動振替(例:3万円)
  • T+1日:
    • 固定費口座へ必要額を自動振替(例:14.5万円)
  • 毎週月曜:
    • 変動費口座へ週額16,250円をチャージ

これで、貯蓄が最優先で自動的に実行されます。

3. 支払日カレンダー(ひな形)

給料日やカードの締め日・引き落とし日をカレンダーに書き込み、お金の流れを可視化しましょう。

4. クレジットカードの整列術

「購入日計上・引落し振替」を家計ルール化します。

クレジットカードは固定費専用カードと、変動費用決済に分離するのがおすすめです。

5. 週次レビュー(10分でOK)

毎週月曜の朝か夜に、以下の項目をチェック。

  • 変動費封筒の残高を確認
  • 冷蔵庫在庫表を更新→買い物リスト作成
  • 今週の外食回数・レジャー上限を決める
  • 赤字封筒があれば、同じ変動費内から借り替える(固定費・先取りは死守!)

6. 夫婦家計:運用パターン3つ

  • 共同財布方式: 世帯収入を同一口座に合流し、一元管理。
  • 按分方式: 固定費を収入比で按分し、変動費は各自で運用。
  • ハイブリッド方式: 共同費(住居・教育など)と個人費(被服・小遣いなど)を分ける。

7. トラブルシューティング

  • 月中に固定費口座が足りない → 下限バッファ不足。次月から「固定費×1.2倍」を常時キープ。
  • 封筒が毎週赤字 → 週チャージ額を増やすか、買い物回数を週2回に制限。
  • ボーナス頼みで平月がきつい → 特別費の年額見積もりが不足。リストを見直して月積立を増額。

第7章 サンプル基本予算

ここでは、手取り30万円を前提に、独身、共働き、子どもありの3パターンを配分表で示します。

7-1. 独身(個人手取り30万円)

ブロック/カテゴリ月額手取り比
貯蓄・投資(先取り)合計75,00025%
特別費(積立)15,0005%
固定費 合計120,00040%
変動費(封筒) 合計90,00030%
合計300,000100%

7-2. 共働き二人暮らし(子なし、世帯手取り30万円)

ブロック/カテゴリ月額手取り比
貯蓄・投資(先取り)合計60,00020%
特別費(積立)30,00010%
固定費 合計135,00045%
変動費(封筒) 合計75,00025%
合計300,000100%

7-3. 子どもあり(夫婦+子1〜2、世帯手取り30万円)

ブロック/カテゴリ月額手取り比
貯蓄・投資(先取り)合計45,00015%
特別費(積立)30,00010%
固定費 合計150,00050%
変動費(封筒) 合計75,00025%
合計300,000100%
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第8章 変動収入・ボーナス・臨時支出の扱い

収入や支出の「ブレ」があっても、毎月の基本予算を崩さず運用するルールを作りましょう。

1. 変動収入(月ごとにばらつく)の扱い方

  • ルールの骨子:
    1. 過去の不調月を参考に「ベース収入」を決め、その額で基本予算を組む。
    2. 実収入がベースを超えた分を「余剰収入」とし、割合で分配する。
  • 余剰の分配例: 防衛資金20%/投資30%/特別費30%/自由20%
  • 収入変動バッファ: ベース収入の1か月分を確保。収入がベース未満の月にここから補填します。

2. ボーナス(賞与)のルール化

ボーナスは入金前に「何に使うか」を決め、自動振替の予約をしておきましょう。

  • 標準フォーミュラ:
    • 高金利負債(ある場合):最優先で返済
    • 残額を、防衛資金20%/投資30%/特別30%/自由10%/寄付10%で分配

3. 臨時支出(突発・大型)の扱い方

支払い順序のガイドラインを決めます。

  1. 特別費口座の該当封筒を使用
  2. 収入変動バッファから一時借用
  3. 生活防衛資金から取り崩し
  4. 低金利の借入を検討

4. 特別費(年1回・季節費)の「漏れ防止」

年間イベントカレンダーを作成し、前年に発生した「未登録の大口支出」は必ず封筒化します。

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第9章 運用と見直しのルーティン

ここでは、家計を「がんばる」のではなく「回す」ための仕組みを解説します。

1. 週次ミニレビュー(10分で完了)

  • タイミング: 毎週月曜の朝 or 夜
  • 見るもの: 封筒(変動費)残高、今週の予定
  • 手順: 封筒残高を確認、週チャージを実行、買い物リスト作成、赤字封筒があれば変動費内から借り替える。

2. 月末〆&翌月反映(30分のルーティン)

  • タイミング: 給料日前後
  • 手順: 実績を確定、KPIをチェック、ズレの原因を分析し、翌月の配分を更新する。

3. 予算オーバーの応急処置

  • ステップ順:
    1. 変動費内での移し替え
    2. 「自由費の48時間凍結」
    3. 特別費の当月積立を一時停止
    4. 収入バッファから補填
  • NG: 貯蓄の先取りを減らす、固定費口座に手を付ける

4. KPI(追うべき指標と目安)

KPI定義目安/アラート改善アクション
貯蓄率先取り貯蓄・投資 ÷ 手取り≥ 15–20% / < 10%で警告先取り額を固定し、特別費を見直し
固定費比率固定費 ÷ 手取り≤ 50% / > 55%で要対策通信・保険・サブスクの相見積
特別費積立達成率積立実行額 ÷ 計画額= 100% / < 90%で要見直し月積立増額/イベント削減

第10章 固定費&変動費の定番コストダウン

生活の質を落とさず、毎月「自動で」下がり続けるコストを削ります。

1. 90分で終わる「固定費健診」の順番

  1. 通信(スマホ・ネット):格安回線への乗り換え、プラン見直し。
  2. サブスク:90日以上未使用は解約候補。
  3. 保険:保障の重複を削減し、免責を上げて保険料を下げる。
  4. 住居:更新時の家賃交渉や、住宅ローンの借換え試算。
  5. 光熱:料金プランや電力会社の見直し、節電の仕組み化。

2. 変動費を「仕組みで」下げる

  • 食費: 「週2回まとめ買い、在庫起点、定番ローテーション」でロスを減らす。
  • 外食: 別封筒にして月○回までと決め、回数を可視化する。
  • 日用品: 定番リストを作り、定期便やまとめ買いを活用する。
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第11章 よくある失敗と対処

家計が崩れやすい「お約束の落とし穴」を先回りで塞ぎます。

  • 特別費の未計上: 年間リストを作成し、自動積立する。
  • クレジットカードのタイムラグ: 「購入日計上・引落し振替」のルールを徹底する。
  • 「ゼロ円項目」の落とし穴: 予備封筒を常設するか、特別費へ移管する。
  • 現金のブラックボックス化: 「現金封筒」を新設し、ATM引き出し額を一括計上する。
  • 夫婦家計の「モヤモヤ」: 月1回、家族会議でルールを調整する。

第12章 そのまま使えるテンプレ&チェックリスト

これまでの内容をコピペで即運用できる形に整理しました。
表テンプレ/数式/チェックリスト/用語ミニ辞典をまとめて掲載しています。目次

  1. 12-1 月次予算テンプレ(30万円例)
  2. 12-2 支払日カレンダー(雛形)
  3. 12-3 口座設計シート(4口座モデル)
  4. 12-4 特別費(シンキングファンド)台帳
  5. 12-5 封筒マスター&週チャージ
  6. 12-6 ダッシュボード(Sheets/Excel式)
  7. 12-7 スプレッドシート列テンプレ
  8. 12-8 週次・月次チェックリスト
  9. 12-9 YAML家計プリセット
  10. 12-10 用語ミニ辞典

12-1 月次予算テンプレ(30万円例)

手取り額だけ入れ替えれば使えます(数値は第5–7章の標準配分)。

ブロック/カテゴリ月額手取り比
手取り300,000100%
先取り(貯蓄・投資)60,00020%
├ 生活防衛資金30,00010.0%
├ つみたて投資20,0006.7%
└ 追加返済10,0003.3%
特別費(積立)30,00010%
固定費 合計145,00048.3%
├ 住居85,00028.3%
├ 光熱15,0005.0%
├ 通信6,0002.0%
├ 保険12,0004.0%
├ 教育20,0006.7%
└ 定期・サブスク7,0002.3%
変動費(封筒) 合計65,00021.7%
├ 食費(内食)38,00012.7%
├ 外食・カフェ8,0002.7%
├ 日用品8,0002.7%
├ 交通(都度)5,0001.7%
├ レジャー・雑費3,0001.0%
└ 医療・ヘルスケア3,0001.0%
合計300,000100%

12-2 支払日カレンダー(雛形)

日付すること出入り口座メモ
毎月25日給料日:先取り(貯蓄6万/特別3万)-90,000入金→各口座T+0自動振替
毎月26日固定費口座へ補充-145,000入金→固定費下限=固定費×1.2
毎週月曜週チャージ(変動費)-16,250変動費余りは翌週繰越
5日保険引落し-12,000固定費
10日先月分クレカ引落し-45,000固定費購入日計上
20日通信引落し-6,000固定費
27日家賃引落し-85,000固定費

12-3 口座設計シート(4口座モデル)

口座役割主な入出金下限/目標備考
入金口座ハブ給与・児童手当→各口座振替0滞留させない
固定費口座引落し専用家賃・光熱・通信・保険・クレカ引落し固定費×1.2バッファ込み
変動費口座デビット/プリペイド週チャージ→日々の買い物週初0〜週額使いすぎ防止
貯蓄・特別費口座目的別封筒生活防衛・教育・投資・特別費目標別目的別に分ける

12-4 特別費(シンキングファンド)台帳

項目年額月積立支払月支払元
帰省・旅行120,00010,0008/12特別費
車検・自動車税・保険更新100,0008,4006/7特別費
家電・家具更新100,0008,40011/12特別費
学校イベント・進級80,0006,7003/4特別費
税金(天引き外)60,0005,0006/12特別費

12-5 封筒マスター&週チャージ

封筒月額週額目安ルール
食費(内食)38,0009,500週2回まとめ買い
外食・カフェ8,0002,000月○回まで宣言
日用品8,0002,000定番リスト固定
交通(都度)5,0001,250IC連携で可視化
レジャー・雑費3,0001,500余りは特別費へ
医療・ヘルスケア3,000月枠管理

12-6 ダッシュボード(Sheets/Excel式)

入力(例)

手取り           = 300000
先取り合計        = 90000      # 貯蓄・投資60k + 特別30k
固定費            = 145000
特別費_計画       = 30000
変動費_実績        = 65000
赤字封筒数         = 1
封筒総数           = 6
防衛_現在          = 410000
防衛_目標          = 900000

指標

貯蓄率      = 先取り合計 / 手取り
固定費比率  = 固定費 / 手取り
封筒赤字率  = 赤字封筒数 / 封筒総数
防衛進捗    = 防衛_現在 / 防衛_目標

アラート(条件付き書式の例)

  • 貯蓄率 >= 0.20 → 緑 / 0.15–0.20 → 黄 / < 0.15 → 赤
  • 固定費比率 <= 0.50 → 緑 / 0.50–0.55 → 黄 / > 0.55 → 赤

12-7 スプレッドシート列テンプレ(家計明細)

列名備考
日付2025-07-12購入日基準
内容楽天モバイル店名・サービス
金額-2,980支出−/収入+
種別支出/収入/振替引落しは振替
支払手段現金/デビット/クレカ/QR家族カード分離
区分固定/変動/特別/貯蓄4ブロック
カテゴリ通信/食費/外食…主要のみ
メモ3GBプラン任意

クレカ運用の式(例)

支出_クレカ(購入日) = SUMIFS(C:C, E:E,"クレカ", B:B,"&gt;="&amp;月初, B:B,"&lt;="&amp;月末, D:D,"支出")
引落_振替             = SUMIFS(C:C, D:D,"振替", G:G,"クレカ引落")

12-8 週次・月次チェックリスト(印刷OK)

週次(10分)

  • ☑ 封筒残高の確認/週チャージ実行
  • ☑ 在庫表更新 → 買い物リスト作成
  • ☑ 今週の外食回数を宣言
  • ☑ 赤字封筒は変動費内で借り替え

月末(30分)

  • ☑ 未分類ゼロ/購入日計上・引落振替を確認
  • ☑ KPI:貯蓄率 ≥ 目標/固定費比率 ≤ 50%/特別費達成=100%
  • ☑ ズレ原因を1つに絞り、来月の1アクション決定
  • ☑ 特別費カレンダー更新/自動振替見直し

12-9 YAML家計プリセット(メモ用・上級者)

income:
  take_home: 300000
payday: "毎月25日"
rules:
  pay_yourself_first:
    savings_invest: 60000
    sinking_funds: 30000
  fixed_buffer_multiplier: 1.2
  weekly_topup: 16250
accounts:
  hub: 入金口座
  bills: 固定費口座
  variable: 変動費口座
  savings: 貯蓄・特別費口座
envelopes:
  - name: 食費
    monthly: 38000
  - name: 外食
    monthly: 8000
  - name: 日用品
    monthly: 8000
  - name: 交通
    monthly: 5000
  - name: レジャー・雑費
    monthly: 3000
  - name: 医療
    monthly: 3000
sinking_funds:
  - name: 旅行・帰省
    monthly: 10000
  - name: 車関連
    monthly: 8400
  - name: 家電更新
    monthly: 8400
  - name: 学校イベント
    monthly: 6700

12-10 用語ミニ辞典(要点だけ)

  • 先取り貯蓄(Pay Yourself First):給料日に最初に貯蓄・投資へ振替する仕組み。
  • シンキングファンド(特別費):年1回・季節の出費を月割りで積立する口座(封筒)。
  • ゼロベース予算:手取り全額に役割を与え、残高0に割り当てる設計手法。
  • 50/30/20ルール:必要50%/欲求30%/貯蓄20%の健全性チェックの物差し。
  • アバランチ法金利の高い負債から優先返済して総利息を最小化。
  • スノーボール法残高の小さい負債から返済しモチベ維持。
  • ベース収入:過去6–12か月の下位25%の平均。最低ライン設計に使用。
  • 収入バッファ:収入が少ない月の穴埋め口座。目標=ベース1か月分
  • 週チャージ:変動費を週ごとに定額補充する運用。
  • 固定費比率:固定費÷手取り。≤50%が目安。
  • 貯蓄率:先取り(貯蓄・投資)÷手取り。15–20%以上を目標に。
  • 防衛資金(緊急資金):最低生活費の3〜6か月分の現金バッファ。
  • 封筒赤字率:赤字封筒の数÷封筒総数。≤20%で運用安定。


最後に:人生の「選択肢」を増やすために

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

家計管理は、決して「我慢」や「ケチ」ではありません。むしろ、将来の不安から解放され、本当にやりたいこと、本当に大切なことにお金を使えるようになるための「土台作り」です。

私自身、この「基本予算」という仕組みを手に入れてから、お金に対するストレスが劇的に減りました。そして、生活保護受給者でありながらも、少しずつ貯蓄や投資に回せるお金が生まれ、自分の好きな仕事や学びにも挑戦できるようになりました。

お金の知識は、人生の「選択肢」を増やすための武器です。

一歩踏み出せば、必ず道は開けます。この仕組みをあなたの生活にインストールして、お金に振り回される人生から卒業しましょう。

私もここから変われました。あなたも、必ず変われます。

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