賃貸物件を退去する際、知らないと損をするポイントがいくつもあります。特に、原状回復費用に関するトラブルは多く、不要な請求を避けるために正しい知識を持つことが重要です。この記事では、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を基に、退去時に気を付けるべきポイントを詳しく解説します。
① 火災保険を使って直せるところは入居中に直す
火災保険は火事だけでなく、水漏れや破損など幅広いケースで適用されます。例えば、壁に穴が開いてしまったり、床に大きな傷をつけてしまった場合、退去時に修繕費を請求されることがあります。しかし、これらの修繕費は火災保険でカバーできる可能性があります。
保険適用の流れは以下の通りです。
- 契約内容を確認:補償対象に「破損・汚損」が含まれているかチェック。
- 管理会社やオーナーには報告しない:保険会社に直接相談する方がスムーズ。
- 修繕業者を自分で選ぶ:管理会社経由ではなく、保険会社が指定する業者を利用する。
もし、保険が適用されない場合でも、管理会社指定の業者ではなく、安価な修理業者を利用することで費用を抑えられます。
② 賃貸契約書を準備する
退去時のトラブルを避けるためには、賃貸契約書の内容を事前に確認しておくことが必須です。特に以下の点をチェックしましょう。
- 原状回復の範囲:通常損耗は借主負担ではない。
- 敷金の扱い:退去時にいくら戻ってくるかの計算。
- 退去の通知期間:通常は1~2か月前に通知が必要。
契約書に「経年劣化も借主負担」などの不利な条項が含まれていた場合でも、国土交通省のガイドラインでは借主に不利な契約内容は無効とされることが多いので、管理会社の言いなりにならないようにしましょう。
③ 解約通知書(退去届)を送る
退去する際は、賃貸契約書に記載されている通知期間を守って解約通知書を送る必要があります。これを怠ると、無駄に1か月分の家賃を支払うことになるので注意しましょう。
通知書を送る際のポイント
- 書面で提出する:口頭やメールではなく、内容証明郵便で送るのが確実。
- 期限を守る:通知が遅れると追加の家賃が発生する可能性がある。
- 控えを保管:万が一のトラブルに備えて、コピーを取っておく。
これを守るだけで、余計な費用を支払わずに済みます。
④ 退去日までに家具を全部出しておく
退去時には、部屋を完全に空にしておく必要があります。不要な家具を残してしまうと、処分費を請求されることがあります。
安く処分する方法
- 自治体の粗大ごみ回収を利用(最安)
- ジモティーで無料引き取り手を探す
- メルカリやリサイクルショップに売る
また、引っ越し業者によっては無料回収サービスを実施していることもあるので、事前に調べておくとよいでしょう。
⑤ 退去の立ち合いはしない
退去時の立ち合いは、トラブルの原因になりやすいため、可能なら立ち会わない方が有利です。
立ち会わないメリット
- その場で不当な請求をされるリスクを減らせる
- 後から冷静に請求内容を確認できる
管理会社が「立ち会い必須」と主張しても、法律上は義務ではありません。どうしても立ち会う場合は、修繕費の請求書が届くまで絶対にサインしないことが重要です。
⑥ 解約日までにカギは返却する
退去後もカギを持っていると、契約が続いているとみなされ、家賃を請求される可能性があります。解約日までに確実に返却しましょう。
カギ返却のポイント
- 書留など証拠が残る方法で送る
- 管理会社に渡す際は受領証をもらう
適当に返却すると「カギがない」と言われて交換費用を請求されるケースがあるため、慎重に対応しましょう。
⑦ 請求が来たら内容確認(サインは絶対NG)
退去後、原状回復費用の請求が来たら、内容をしっかり確認しましょう。不要な請求が含まれていることが多いため、安易にサインしないことが重要です。
チェックすべき点
- 通常損耗は借主負担ではないか?
- 相場より高すぎる請求になっていないか?
- 敷金が正しく計算されているか?
不明な点があれば、消費者センターや弁護士に相談し、納得できるまでサインしないことが鉄則です。
まとめ
賃貸物件を退去する際には、無駄な費用を請求されないように対策することが大切です。特に、「国土交通省のガイドラインに基づくルール」を知っておくと、不当な請求を防ぐことができます。
最も重要なことは、絶対にサインしないこと!
請求内容をしっかり確認し、必要なら交渉しましょう。
私はこれまで数回引越しをしてほとんどの退去時に支払いが生じていました。一番ひどいのはレオパレスのワンルームで退去時妻が立ち会い、壁紙交換で10万円をその場でクレジット決済させられたことです。
リベ大の両学長の話を知っていれば、こんな高額な支払いも安く抑えられたと反省し、同じようなことがないよう記事にしました。
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