【投資初心者向け】将来有望な成長産業って何？迷ったら「世界まるごと」投資が最強かも！

お金に関する知識

2025.04.14

この記事は約8分で読めます。

「なあなあ、ちょっと聞いてくれる？」

「これからグーンと伸びそうな将来有望な成長産業って、何やと思う？」

カフェで友達と話すような、そんな気軽な感じで考えてみてほしいんです。

パッと思いつくのは、例えば…

EV（電気自動車）：環境にも優しくて、街中で見かける機会も増えましたよね！テスラみたいな先進的な企業もあれば、日本の自動車メーカーもどんどん開発を進めています。
AI（人工知能）：チャットAIを使ったり、AIが作った画像を見たり、もう私たちの生活に欠かせなくなりつつあります。これからどんな風に進化していくのか、ワクワクしますね！
最先端の医薬品：新しい治療法や薬の開発で、今まで治らなかった病気が治るようになるかもしれません。高齢化が進む中で、ますます重要になりそうです。
宇宙ビジネス：民間企業がロケットを打ち上げたり、宇宙旅行が現実味を帯びてきたり。まるでSFの世界が近づいているみたいで、夢がありますよね！
再生可能エネルギー：地球温暖化対策として、太陽光や風力発電への注目は高まる一方。クリーンなエネルギーへのシフトは、これからの時代の大きな流れです。

どれもこれも、未来を感じさせる魅力的な分野ばかり。投資するなら、こういう「成長産業」にお金を投じて、その成長の波に乗りたい！って思うのが自然ですよね。お金を増やしたいなら、成長していく分野に投資するのが王道中の王道、セオリーなんです。

でも、「どれが本当の勝ち組？」を見抜くのは難しい…

ただ、問題がひとつ。

「この中で、本当に大きく成長するのはどれ…？」

正直なところ、こればっかりは誰にも確実には分かりません。今の時代、技術の進歩はめちゃくちゃ早いし、競争も激しい。今日イケイケだと思った技術が、数年後には時代遅れになっている可能性だってあります。

例えば、昔は「これからは〇〇だ！」と言われていた産業が、思ったほど伸びなかったり、逆に予想もしなかった分野が急成長したり…なんてことは、歴史を振り返ればよくある話なんです。

特定の産業や企業に「これだ！」と一点集中で投資するのは、もしかしたら大きなリターンを得られるかもしれないけれど、その分、予想が外れた時のリスクも大きくなってしまいます。それはもう、投資というよりギャンブルに近いかもしれません。

「じゃあ、どうすればええの…？」

「成長産業に投資したいけど、選ぶのは怖い…」

そんな風に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

発想の転換！「わからない」なら「世界まるごと」買っちゃおう！

そこで、私が出したひとつの答えがこれです。

「特定の“産業”を選ぶのが難しいなら、“世界経済全体”に投資したらええんちゃう？」

国や地域、産業分野ごとで見れば、好調なところもあれば、そうでないところもあります。でも、地球全体、つまり世界経済という大きな視点で見れば、長い目で見ると着実に成長を続けているんです。

考えてみてください。世界では人口が増え続け、新しい技術が生まれ、人々の生活はより豊かになろうとしています（もちろん、様々な課題はありますが…）。その大きな流れが、世界経済全体の成長を支えているんです。

だから、特定の「勝ち組」を探すのではなく、**世界経済全体の成長の恩恵をまるごと受け取ろう！**というのが、この考え方。

それを実現してくれるのが、全世界株式インデックスファンド、通称「オルカン」と呼ばれるような投資信託なんです。

「オルカン」って何がすごいの？世界経済の成長に乗る仕組み

「オルカン」（All Countryの略称とされることが多いです）は、その名の通り、日本を含む先進国だけでなく、これから成長が期待される新興国まで、世界中の様々な国の企業の株式にまとめて投資してくれる金融商品（投資信託）です。

これ一本買うだけで、世界中の名だたる大企業から、これからの成長が期待される企業まで、数千社（商品によっては2,700銘柄以上！）に分散して投資できるイメージです。

📈 世界経済は本当に成長しているの？

ここで、過去のデータを見てみましょう。例えば、IMF（国際通貨基金）などが発表している世界のGDP（国内総生産：その国が生み出したモノやサービスの合計額）の推移を見ると、短期的な浮き沈みはありながらも、長期的に見ると右肩上がりで成長している傾向がわかります。

（ここに、世界GDP推移のグラフや、オルカンと他の指数（例: 日本株、米国株）の比較チャートの画像を挿入するイメージです）

オルカンに連動するような全世界株式インデックスの過去のパフォーマンスを見ても、例えば過去20年間で年平均約9％程度の成長（※これはあくまで過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません）を示してきた実績があります。もちろん、年によってはマイナスになることもありますが、長く持ち続けることで、世界経済の成長の恩恵を受けられる可能性が高いと考えられています。

投資で失敗しないための３つの鉄則【オルカンは満たしてる？】

ここで、投資をする上で絶対に忘れてはいけない、大切な３つのルールを確認しておきましょう。オルカンはこの鉄則とも相性が良いんです。

長期保有：とにかくドッシリ構えて持ち続ける！
- 株価は毎日、毎月、毎年、上がったり下がったりします。その短期的な動きに一喜一憂して、焦って売ったり買ったりするのはNG！
- 良い時も悪い時も、どっしりと構えて長期間持ち続けること。そうすることで、「複利」の力が働きます。複利とは、投資で得た利益がさらに利益を生む、雪だるま式にお金が増えていく効果のこと。長く続けるほど、そのパワーは大きくなります。
- オルカンは、世界経済の長期的な成長を信じて、じっくり付き合っていく投資スタイルにぴったりです。
分散投資：タマゴは一つのカゴに盛るな！
- これは投資の格言で、「一つのものに集中投資すると、それがダメになった時に全部失ってしまうリスクがある」という意味です。
- 地域（国）、業種（産業）、そして**時間（タイミング）**を分散させることが大切です。
- オルカンは、世界中の国・地域、様々な業種の数千もの企業に投資対象を分散しています。これ一本で、非常に幅広い分散投資が実現できるんです。だから、どこか特定の国や産業が不調になっても、他がカバーしてくれる効果が期待できます。まさに「世界まるごと」のリスク分散です。
低コスト：手数料は静かなる資産の目減り要因！
- 投資信託を持っていると、「信託報酬」という手数料が毎日かかります。これは、運用会社などに支払うコストのこと。
- この信託報酬、年率で見ると0.数%とか、わずかな差に見えるかもしれません。でも、長期で運用する場合、このわずかな差が最終的なリターンに大きな影響を与えます。チリも積もれば山となる、まさにその通り。
- だから、投資信託を選ぶときは、できるだけ信託報酬が低いものを選ぶのが鉄則です。オルカンと呼ばれる投資信託の中には、この信託報酬が非常に低く抑えられている（年率0.1%未満など）ものが多くあります。これは長期投資において非常に有利なポイントです。

さあ、投資を始める「きっかけ」を掴もう！

ここまで読んで、「投資、ちょっと興味出てきたかも…」「オルカン、良さそうだな」と感じていただけたなら、それがあなたの投資を始めるきっかけになるかもしれません。

「でも、株っていつ買えばいいの？」「タイミングよく株購入したいけど…」

そんな声も聞こえてきそうです。確かに、株価が安い時に買って、高い時に売るのが理想ですが、その「ベストなタイミング」を正確に予測するのはプロでも至難の業です。

特にオルカンのような全世界株式への長期・分散投資であれば、購入タイミングに過度に神経質になる必要はありません。むしろ、「始めよう！」と思った時が、あなたにとっての始め時なんです。

もちろん、市場が一時的に過熱しているように見える時などは、少し様子を見るという判断もアリですが、基本的には「早く始めて長く続ける」ことが、複利効果を最大限に活かすコツです。

最近では、「つみたてNISA」のような、毎月コツコツ少額から積立投資ができる制度もあります。これなら、無理のない範囲で、購入タイミングを分散させながら（時間分散）、長期的な資産形成を始めることができます。

まずは情報収集から！信頼できるサイトもチェック

投資を始めるにあたって、正しい知識を身につけることはとても大切です。以下のサイトは、金融庁や証券業界団体などが運営しており、初心者向けにわかりやすく、信頼できる情報が掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。

金融庁：NISA特設ウェブサイト https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html NISA制度について、基本から詳しく解説されています。
金融庁：資産運用シミュレーション https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/money_plan_sim/index.html 毎月の積立額や想定リターンを入力して、将来の資産額をシミュレーションできます。
日本証券業協会：投資の時間 https://www.jsda.or.jp/jikan/index.html 投資の基礎知識や金融商品の選び方などを学べます。
東京証券取引所：東証マネ部！ https://money-bu-jpx.com/ 株式投資や資産形成に関する記事やコラムが豊富です。
投資信託協会：とうしの入門 https://www.toushin.or.jp/static/investment_beginner/ 投資信託の仕組みや種類について、わかりやすく解説されています。