はじめに なぜ「過去」に縛られてしまうのか?
「昔つらい思いをしたから、今も動けないんです」 「自分の性格は、親の育て方のせいだから仕方ない」
このような“過去のせいで今がこうなっている”という考え方、あなたにも心当たりはありませんか?
実はそれ、自分で自分を縛ってしまっている状態かもしれません。 今回は「嫌われる勇気」でも有名なアドラー心理学の考え方をもとに、**人生を変える“見方”**について紹介します。
トラウマを否定するアドラーの考え方とは?
過去の出来事=今の自分を決める「原因」ではない?
一般的な心理学では、「過去にこんなことがあったから今の自分がある」という“原因論”がよく使われます。 けれど、アドラー心理学はこの考え方に明確にNOを突きつけました。
「人は、過去の出来事によって決定されるのではない。 その出来事にどんな“意味”を与えるかで、自分を決めているのだ」
つまり、自分の人生を決めているのは“自分自身”であり、過去は「言い訳」にすぎない、という考え方です。

「目的論」の視点 人は目的に向かって生きている
原因ではなく、目的が行動を作っている
たとえば…
- 「人前で話せない」のは、過去に失敗したからではなく、恥をかかないように“話さないこと”を選んでいる
- 「夢を諦めた」のは、親のせいではなく、“失敗しない”ために安全な道を選んだ
こう考えると、自分の行動の裏には“無意識の目的”があることが見えてきます。
感情や劣等感さえも「目的」のための道具?
怒り、不安、悲しみ、やる気のなさ…。 こうした感情も、実は「目的のために使っている道具」として見なされます。
例:
- 「挑戦しない」ことを正当化するために「私は臆病だから…」という感情を使っている
- 「努力しても無理」と思うことで、失敗のリスクから逃れている
つまり感情に支配されているのではなく、自分で感情を使っているという視点です。

すべての悩みは「対人関係」から生まれる
アドラーの言葉に「すべての悩みは対人関係の悩みである」という有名なものがあります。 一見、自分自身の悩みのように思えても、実はその背景には「他人の目」が関係しているのです。
- 「失敗したら笑われるかも」
- 「嫌われたくない」
- 「認めてほしい」
こういった感情が、私たちの行動を無意識にコントロールしています。
他人の課題には踏み込まない
自分の課題/他人の課題を切り分ける
- 自分が行動するかどうかは、自分の課題
- その結果、他人がどう思うかは、他人の課題
「どう思われるか」を気にするのではなく、自分の行動に集中することが本当の自由への第一歩です。
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承認欲求を捨てる=自由への扉
「認められたい」「褒められたい」 誰しも持つこの気持ちは、実は私たちを“他人の評価”に縛りつけてしまいます。
アドラーはこれを捨てる勇気を持つべきだと言います。
大事なのは「評価されるか」ではなく、 「自分がどう生きたいか」
「嫌われる勇気」を持つという生き方
自分の人生を、自分で決める
「嫌われる勇気」とは、自分の信じる道を生きる勇気のこと。 誰にどう思われるかではなく、自分が納得できる人生を選ぶことが、幸福につながるのです。

自己受容・自己信頼・共同体感覚が人生を変える
自己受容(Self-acceptance)
今の自分を「これでいい」と認める力。 完璧じゃなくてもいい。まずは「今ここ」の自分を受け入れることから始めよう。
自己信頼(Self-trust)
「何があっても、自分は自分を裏切らない」という信頼。 失敗しても、自分を見捨てない心の土台です。
共同体感覚(Community feeling)
他人と競うのではなく、「仲間に貢献できている」という感覚が幸福を生み出します。 自分が社会の一員として役に立っていると感じられること、それが最も深い満足感をもたらします。
東京リーガルマインド
おわりに 人生は「今ここ」から変えられる
過去は変えられない。でも、その意味は自分で選び直せる。 誰の人生でもない、自分自身の人生を生きるために、 今この瞬間から、目的を持って「選択」する意識を持ってみてください。