※この記事は「こうすれば儲かる」という断定ではなく、高配当投資を“続けやすくするための型(モデルケース)”をまとめたものです。最終判断はご自身でお願いします。
(分配金はゼロになる可能性もあります)
結論:普通の人が回しやすい高配当は「ETF2本」で十分
個別株をたくさん買って分散する方法もありますが、初心者ほどつまずきやすいのが、
- 銘柄数が多くて管理が大変(買い付け・決算・減配チェック)
- どれを買い増すか迷う
- “触りすぎて”成績がブレる
という問題。
そこで、分散の考え方は残しつつ、管理を最小にしたモデルケースにします。
迷っている人ほど、先に口座だけ用意しておくと次の行動が一気にラクになります。
モデルケースで使う2本(役割がハッキリしていて迷いにくい)
① 日本株の高配当:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50(1489)
- 分配金支払い基準日:毎年1月・4月・7月・10月の各7日(年4回)
- 信託報酬:年0.308%(税込)
- 最低取引金額の目安:1口2,000円前後
② 不動産の分配:NEXT FUNDS 東証REIT指数(1343)
- 分配金支払い基準日:毎年2月・5月・8月・11月の各10日(年4回)
- 信託報酬:年0.1705%(税込)
- 最低取引金額の目安:1口20,000円前後
この2本の良いところは、支払い基準月がズレている点。
1・2・4・5・7・8・10・11月に分配の“イベント”が来る設計にできます(※支払いは基準日以降)。
【モデルケース】30万円で作る「高配当ETFポートフォリオ」
いちばんシンプルな黄金比:50:50
- 1489:150,000円(日本株の高配当)
- 1343:150,000円(J-REIT)
理由は簡単で、株(企業)と不動産(REIT)で値動きのクセが違うから。
どっちかが弱い時も、もう片方が支えてくれる可能性があります。
表で一発理解:ポートフォリオ一覧
▼テーブル
| 商品 | 役割 | 比率 | 投資額 | 分配金支払い基準日 | 信託報酬(税込・年率) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1489 | 日本株の高配当 | 50% | 150,000円 | 1月/4月/7月/10月(各7日) | 0.308% |
| 1343 | J-REIT(不動産) | 50% | 150,000円 | 2月/5月/8月/11月(各10日) | 0.1705% |
分配金支払い基準日・信託報酬の根拠はこちら。
グラフ①:比率がひと目でわかる
グラフ②:分配の“月の流れ”がわかるカレンダー表
※「支払い基準日」がある月=分配が発生しやすい月、という見方です(実際の入金日は後ろにズレます)。
| 月 | 分配イベント(支払い基準日) |
|---|---|
| 1月 | 1489 |
| 2月 | 1343 |
| 3月 | ― |
| 4月 | 1489 |
| 5月 | 1343 |
| 6月 | ― |
| 7月 | 1489 |
| 8月 | 1343 |
| 9月 | ― |
| 10月 | 1489 |
| 11月 | 1343 |
| 12月 | ― |
「毎月入る」ではないけど、年8回の分配チャンスがあるので、モチベが続きやすいのが強み。
いくらもらえる?分配金の目安(概算)
分配金は相場で上下し、将来は保証されません。
なので、ここでは“目安として”利回り別に置きます。
▼年間分配金(税引前)のざっくり表(投資額30万円)
| 想定利回り | 年間分配金(税引前) | 月平均(税引前) |
|---|---|---|
| 3.0% | 9,000円 | 750円 |
| 3.5% | 10,500円 | 875円 |
| 4.0% | 12,000円 | 1,000円 |
参考として、1489・1343の分配金利回りや比較の考え方はNEXT FUNDSの解説にまとまっています(過去データ)。
税金で手取りが変わる(ここは絶対に知っておく)
課税口座(特定口座など)で配当・分配を受け取る場合、原則 20.315%(所得税等15.315%+住民税5%)が源泉徴収されます。
▼手取りイメージ(年間12,000円の分配が出た場合)
| 受け取り口座 | 税引前 | 税金 | 手取り |
|---|---|---|---|
| 課税口座 | 12,000円 | 約2,438円 | 約9,562円 |
| NISA口座(対象枠内) | 12,000円 | 0円 | 12,000円 |
NISAの仕組み(非課税保有限度額・枠の考え方)は金融庁資料が分かりやすいです。
失敗しにくい運用ルール(モデルケースは“判断回数”を減らす)
ルール1:買い増しは「月1回」だけ
- 毎月1万円でもOK
- 余裕がない月はスキップOK(続けるのが最優先)
ルール2:比率の調整は「年1回」だけ
例えば、どちらかが値上がりして60:40になったら、売らずに
買い増しで50:50に近づける(税金・手間が増えにくい)
ルール3:分配金の使い道を固定
- 生活費の足しにする → 継続しやすい
- 再投資する → 雪だるま化が狙える
「どっちが正解」ではなく、自分が続く方でOK。
注意:高配当は“利回りだけ”を見ると事故る
高配当投資でよくある落とし穴は、利回りが高い理由が
「株価が下がった結果」だったり、配当を無理して出していたりすること。
その見抜き方として有名なのが 配当性向。
配当性向が極端に高い(100%超など)と、減配リスクが高まる可能性があります。
ETF2本モデルにしているのは、まさにここを軽くするため。
個別企業1社の減配ショックに、資産全体が引っ張られにくくなります。
もう一段わかりやすく:モデルケースは3パターン用意すると迷わない
▼①超ミニマム(10万円)
- 1489:50,000円
- 1343:50,000円
※1343の最低取引金額が高めなので、価格帯次第では比率をいじる(無理しない)
▼②標準(30万円)
- 1489:150,000円
- 1343:150,000円
▼③積立型(毎月1万円)
- 奇数月:1489を買う
- 偶数月:1343を買う
(価格が合わない月は、買える方だけでOK)
まず口座を用意しておけば、買うタイミングが来た時に迷いません。
まとめ:このモデルケースが向いている人
- 高配当に興味はあるけど、銘柄研究に時間を使いすぎたくない
- “分配が入る楽しみ”を作って継続したい
- 個別株の減配リスクに怯えたくない
- まずは「型」を作ってから、必要なら徐々に個別株へ広げたい
逆に、短期で大きく増やしたい人には向きません。
このモデルはあくまで 続けるための設計です。
