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その保険、ほんまに必要?初心者のための「お金の大学」式・保険見直し術

お金に関する知識
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「将来が不安だから」「みんな入っているから」——。なんとなく、そんな理由で保険に加入していませんか?

実は、私たち日本人の約9割が何らかの生命保険に加入しており、1世帯あたりの年間平均保険料は約37万円(生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」より)にも上ります。月々に換算すると約3万円。もしこれを40年間払い続けたら、総額はなんと1,500万円近くになります。

もちろん、万が一の備えは大切です。しかし、その保険、本当にあなたの人生に必要なものでしょうか? もしかしたら、「安心」という名のもとに、知らず知らずのうちにお金を浪費しているだけかもしれません。

この記事では、保険の基本的な考え方から見直し方法まで、初心者の方でも理解できるよう丁寧に解説します。この記事を読むことで、保険に対する理解が深まり、ご自身の金融リテラシーを高めるきっかけとなれば幸いです。

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なぜ、ほとんどの保険は「いらない」と言われるのか?

衝撃的な見出しに驚かれたかもしれません。しかし、多くの専門家が「ほとんどの保険は不要」と指摘するのには、明確な理由があります。

そもそも保険って何のため? 本質を理解しよう

まず、保険の本来の目的を理解しましょう。保険とは、**「めったに起こらないけれど、起こってしまったら経済的に破綻してしまうような大きな損害に備えるための仕組み」**です。決して、日常のちょっとした不安を解消するために入るものではありません。

風邪をひいたり、軽いケガをしたりといった、頻繁に起こるけれど損失額が小さい出来事(数千円〜数万円程度)は、基本的に貯蓄で対応すべきです。毎月高い保険料を払うよりも、その分を貯めておいた方が合理的と言えます。

判断基準は「低確率×大損失」のマトリクス

では、どのようなリスクに保険で備えるべきなのでしょうか? 判断基準はシンプルで、「発生する確率は低いけれど、もし起こったら損失が非常に大きい」リスクです。以下のマトリクスを見てみましょう。

リスクの種類発生頻度損失額対応方法
風邪や軽いケガ高い小さい(数千円〜数万円)貯金で対応
ガンや一般的な入院中程度中程度(数十万円〜百万円)高額療養費制度貯金で対応
死亡事故・火事・賠償低い非常に大きい(数百万〜数千万円)保険で備えるべき

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この表が示すように、私たちが本当に保険で備えるべきなのは、**「低確率 × 大損失」**のゾーンに該当するリスクだけなのです。

具体的な「大損失」とは?

「大損失」と言われても、ピンとこないかもしれません。具体例を見てみましょう。

  • 火災で自宅が全焼した場合: 再建費用や仮住まいの費用などで、損失額は2,000万円以上になる可能性があります。
  • 自動車事故で相手に後遺障害を負わせてしまった場合: 損害賠償額が1億円を超えるケースも珍しくありません。
  • 一家の大黒柱が突然亡くなってしまった場合: 残された家族の生活費や子どもの教育費などで、数千万円が必要になることがあります。

これらのケースは、貯蓄だけでカバーするのは非常に困難です。だからこそ、保険という相互扶助の仕組みが必要になるのです。

本当に入るべき「必要最低限」の保険はこれだけ!

では、「低確率×大損失」のリスクに備えるために、具体的にどのような保険が必要なのでしょうか? 初心者の方にも理解しやすいように、最低限必要と考えられる3つの保険を解説します。

1. 掛け捨ての生命保険(死亡保障)

  • 必要な人: 自分に万が一のことがあった場合、経済的に困る家族(特に小さい子ども)がいる人
  • ポイント:
    • 期間限定でOK: 子どもが独立するなど、保障が必要なくなる時期までの加入で十分です。一生涯保障は基本的に不要です。
    • 掛け捨てタイプを選ぶ: 保険料を抑えられます。貯蓄機能は不要です(理由は後述)。
    • 収入保障保険がおすすめ: 万が一の際、毎月お給料のように一定額が受け取れるタイプ。合理的で保険料も割安な傾向があります。
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2. 火災保険

  • 必要な人: 持ち家(戸建て・マンション)に住んでいる人、賃貸でも家財が多い人
  • ポイント:
    • 建物だけでなく「家財」の保障も: 火事の被害は建物だけではありません。家具や家電などの家財も大きな損害を受けるため、家財保障も忘れずに付けましょう。
    • 地震保険は地域によって検討: 日本は地震大国ですが、お住まいの地域の地震リスクや建物の耐震性などを考慮して加入を検討しましょう。地震による火災は、通常の火災保険では補償されない場合が多いので注意が必要です。
    • 水災リスクも確認: ハザードマップなどを確認し、洪水や土砂災害のリスクが高い地域にお住まいの場合は、水災補償の必要性も検討しましょう。
火災保険を比較する

3. 自動車保険(任意保険)

  • 必要な人: 自動車を運転するすべての人
  • ポイント:
    • 対人・対物賠償は「無制限」で: 事故で相手を死傷させてしまったり、高価な物を壊してしまったりした場合の賠償額は、青天井になる可能性があります。ここは絶対にケチらず、必ず「無制限」に設定しましょう。これが保険で備えるべき最も重要なリスクの一つです。
    • 弁護士費用特約もおすすめ: 事故時の示談交渉などで弁護士に依頼する際の費用を補償してくれます。わずかな保険料で大きな安心が得られる、コストパフォーマンスの高い特約です。

初心者の方は、まずこの3つの保険の必要性をしっかり理解し、ご自身の状況に合わせて検討することから始めましょう。

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逆効果? 実は「いらない」保険の代表例とその理由

一方で、多くの人が加入しているものの、金融リテラシーの観点から見ると、必ずしも必要とは言えない保険も存在します。ここでは代表的なものを2つ挙げ、その理由を解説します。

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1. 医療保険・がん保険

  • 不要と考えられる理由:
    • 公的な「高額療養費制度」でカバーできる: 日本には、医療費の自己負担額が一定の上限を超えた場合に、超過分が払い戻される「高額療養費制度」があります。これにより、一般的な収入の方であれば、ひと月の医療費負担は多くても10万円程度に収まることがほとんどです。
    • 入院費用の平均額は貯蓄で対応可能な範囲: 生命保険文化センターの調査によると、入院時の自己負担費用の平均は約20万円です。これは、日頃から備えていれば貯蓄で十分対応できる金額と言えます。頻繁に起こらないことに毎月高い保険料を払うより、その分を貯蓄や投資に回す方が合理的です。
    • 差額ベッド代や先進医療は必須ではない: 個室代(差額ベッド代)や一部の先進医療は公的保険適用外ですが、これらは必ずしも必要な治療ではありません。
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2. 貯蓄型保険(学資保険、終身保険、個人年金保険など)

  • 不要と考えられる理由:
    • 運用利回りが極めて低い: 貯蓄型保険は「保障+貯蓄」の機能がありますが、貯蓄部分の実質的な利回りは非常に低いことが多く、場合によっては年利0.1%~0.3%程度、もしくはそれ以下ということもあります。インフレ(物価上昇)を考慮すると、実質的にお金が目減りしている可能性すらあります。
    • 手数料が高く、透明性が低い: 保険料には、保障のための費用に加え、保険会社の運営経費や手数料が多く含まれています。具体的にいくらが運用に回っているのか分かりにくい構造になっています。
    • 途中解約すると元本割れのリスクが高い: 契約途中で解約すると、解約返戻金が払込保険料総額を下回る「元本割れ」を起こす可能性が高いです。お金が必要になった時に引き出しにくい、流動性の低さもデメリットです。
    • 自分で投資した方が効率的: 同じ金額を、手数料の安い投資信託(つみたてNISAやiDeCoなどを活用)で長期的に運用した方が、より高いリターンを期待でき、お金の柔軟性も高まります。

保険はあくまで保障を買うもの。貯蓄や資産形成は、より効率的な別の方法で行う、と割り切ることが金融リテラシーを高める上で重要です。

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保険を見直すと、いくら「おトク」になるのか?

では、実際に保険を見直すと、どれくらいの経済的なメリットがあるのでしょうか?

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モデルケースでシミュレーション

例えば、現在月々3万円の保険料を支払っている人が、必要最低限の掛け捨て保険(月5,000円程度と仮定)に見直したとします。すると、毎月2万5千円が浮く計算になります。

  • 浮いたお金: 月2.5万円 × 12ヶ月 × 30年 = 900万円

もし、この浮いた月2.5万円を、年利4%(控えめな想定)で30年間積立投資に回したとしたらどうなるでしょうか?

  • 運用した場合: 元本900万円 + 運用収益 約788万円 = 約1,688万円 (金融庁の資産運用シミュレーションで試算)

あくまでシミュレーションですが、保険を見直すだけで、将来的にこれだけ大きな差が生まれる可能性があるのです。

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浮いたお金の賢い使い方

保険の見直しで浮いたお金は、ただ貯金するだけでなく、将来のために有効活用しましょう。おすすめは以下の2ステップです。

  1. 生活防衛資金を貯める: まず、病気や失業など、万が一の事態に備えるための現金(生活防衛資金)を確保しましょう。目安は、生活費の3ヶ月〜6ヶ月分です。これが、精神的な安定と、不要な保険に頼らない基盤を作ります。
  2. 「つみたてNISA」などで積立投資: 生活防衛資金が貯まったら、残りの浮いたお金は積極的に投資に回しましょう。特に、税制優遇のある「つみたてNISA」は初心者にも始めやすくおすすめです。長期的な視点で、将来の安心を「自分で作る」意識を持ちましょう。
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まとめ:保険は「必要最低限」でOK!未来のお金を守るために、今こそ見直そう

保険に入っていれば安心」という考え方は、一度見直してみる価値があります。本当に賢い選択とは、**「自分でしっかり考え、必要だと判断した保険だけに加入すること」**です。

  • 保険は「もしもの経済的破綻」を防ぐための道具。
  • それ以外の比較的小さなリスクは、貯蓄と公的制度の理解でカバーできる。
  • 無駄な保険をやめることが、最大の節約であり、資産形成の第一歩。

初心者の方にとって、保険理解は難しいと感じるかもしれませんが、基本は「低確率×大損失」に備えること。この原則さえ押さえれば、大きく間違うことはありません。

この記事が、あなたの保険に対する理解を深め、金融リテラシーを高める一助となれば嬉しいです。

📌追伸:すぐに見直したいあなたへ

  1. 保険証券をチェック!: まずは、加入している全ての保険の証券を引っ張り出してきて、内容を確認しましょう。「もし今、このトラブルが起こったら、この保障は本当に必要か?」と自問自答してみてください。
  2. プロに相談するのもアリ: 自分だけでは判断が難しい、よく理解できないと感じたら、信頼できる**中立的なファイナンシャルプランナー(FP)**に相談するのも有効な手段です。特定の保険商品を売ることが目的ではないFPを探しましょう。

未来のお金を守るために、今日から行動を起こしてみませんか?

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